私は過去に2回ほど、お見合いパーティに行っている。
1回目は惨敗。ひどい有様だったけど、
2回目は雪辱を果たした。
<雪辱を果たす>
http://maimai0906.blog93.fc2.com/blog-date-200702.html
ここでカップルになった彼だけれど、
イイヤツだったよ。本当に。
でも、私にその気がなかったため、
彼をもてあそぶようなことがあってはならないと思い、
遠まわしに、「その気はない」旨を伝え、
同時に、「卓球行くときは誘うから、友達になろう」とも言った。
空気を読む彼は、「はい。ぜひ友達に!」
と言っていたけど、それ以来、連絡を取ることはなかった。
あれ以来、卓球に行かなかったからだ。
「友達になろう」と言ったにもかかわらず、
このままでは嘘になってしまうなぁ、などと
時々気にしていたりした。
先日、そんな感じでふと彼のことを思い出し、
挨拶でもしてみようかという気になって。
変に期待されたらナンだ、とは思ったけど、
女=嘘つき
と思ってしまったら、それもナンだと思って。
返事がきてね。
「お久しぶりです。近日中にお時間はありませんか?
個人的にお会いするのが苦手でしたら、友人同士でいかが
ですか?」
みたいな。
ああ、そうだったそうだった。
このお方は、超礼儀正しいんだった。
というわけで、先週会ってきたよ。
それはそれはジェントルマンだったよ。
(以下、ジェントルと呼ぶ)
卓球をしたよ。爽やか~。
私が勝ったよ。
でもあれだね。
女がスポーツで勝つのって、なんとなく気まずいよね。
でも、卓球において手を抜くわけにはいかないからね、
余裕だ。
ジェントルねぇ、
お見合いパーティでは公務員だといっていたから、
てっきり市役所に勤めているんだと思い込んでいたんだけど、
なんと警察官だったよ。
姉さんはビックリしたよ。
どおりでジェントルなわけだよ。
なんでも、ちょっと前まではどっかの交番にいて、
最近は国会議事堂の警備で門とかに立ってるらしい。
自分が警察官だと言ってしまうと引く人が多いからってんで、
あまり言わないらしい。
ジェントルだから、卓球代を払ってくれたよ。
「とりあえず払っときます」
とか言っちゃってさ、後で請求するつもりもないくせに、
まったくジェントルなヤツだよ。
途中でジュースを買ったんだけど、
ジュース代も出してくれたよ。
「何がいいですか?」
っていうから、
「ポカリ~♪」
いい汗を流したのち、焼肉を食べたよ。
私は強いストレスを抱えた状態だったので、
どんな反応をするのかを見るのもいいと思って話してみた。
何を言っても「うんうん。」と聞いていたよ。
いい聞き手だよ、彼は。
でもね、ビックリした一面があったんだ。
それはこんな会話をしたとき。
マイ
「『私は傷ついたよ』とかを人にぶつけたりしたらさ、
『コイツめんどくせぇ』と思われるかもしれないじゃないか。
そういうのが怖くてね。」
って言ったわけだ。
私はてっきり、「なるほど」という返事がくるのだと思っていたんだよ。
でも違ってさ、
ジェントル
「いや、そんなことを思う人なんていません。
悪いことをしたな、って気持ちになります。絶対。」
言い切るんだぁ。
この人は人を信じている人なんだ、と思ったよ。
なんかあったかい気持ちになったよ、姉さんは。
ジェントルは焼肉代も払おうとして譲らなかったのだけど、
無理やり千円を握らせた。
まだ時間があったので、コーヒーを飲みに行った。
ここはなんとかして、私が支払いを。
姉さんは、人におごられる経験がほとんどなかったもんで、
落ち着かないよ。
申し訳なくて、謝ってたら、
ジェントル
「いや~、男が払うものだということは、そりゃあ男も思って
ますし、女性もそう思ってていいですよ。
私だって、それなりに収入があるわけですから、
そういうのは別に気にならないですよ。」
ジェントル~~~~~~!!!!!
お前、それでいいの?
私はお前の彼女にはならんのだぞ。
無駄だったと思わないの?
そこでは、隣り合わせで座る席だったんだけど、
ジェントルねぇ、わざわざ椅子を動かして、
私に近づき過ぎないように、ちょっと離れて座るんだよ。
感心しちゃうよね。
そんなこんなで一週間が過ぎ、週末メールが来た。
「一週間、お仕事お疲れ様でした。
もしお暇でしたら、日曜日遊びに行きませんか?」
日曜の予定はない。
でもなぁ~、なんか疲れてるし。
期待させたら申し訳ないし。
でも、何もしないで家にいるのはよくない。気分転換したい。
迷った結果、出かけることにした。
ジェ「行きたいところとか、食べたいものとかありますか?」
マイ「疲れてるから、静かなところがいい。
ショウガが入っていないものが食べたい。」
もはや、ただのわがままな人になっているよ、私は。
ジェ「動物園とか水族館とかはいかがですか?」
いい!!!すごくいい!!!
マイ「さえてるねぇ~~!!」
ジェ「調べておきますので、お任せください。」
わかってるよ。
彼を傷つけるようなことはしない。
そして、二人で会うのは、次で最後にする。
